肉を使った料理は忌み嫌われていた!?
魚を使った和食に比べ、肉を使った和食というのは、歴史的に日が浅いです。
今でこそ、日本人は肉を何のことなく食べており、魚よりも肉のほうが好きという方も多いと思います。
しかし、明治時代までは肉を食べることは忌み嫌われていました。
肉を食べると、口が曲がり眼が腐るなどさまざまな俗信があったのです。
それでも日本人が肉を食べるようになったのは、文明開化の影響でした。
その後、徐々に西洋文化が日本国内に広まり始め、食の西洋化がはじまります。
高級食材・高級料理ではあるものの、肉が料理に使われていくようになっていくのです。
様々な動物の肉を食べる日本
牛や豚、鶏などの肉をはじめ、羊や馬、いのししに鹿などさまざまな肉を使った料理があります。
日本には宗教的な問題も特にないことから、さまざまな動物の肉を食べています。
新鮮なものに限り、魚のように生でお刺身にして食べるケースもありますが、基本的には火を通して食べられています。
牛肉、豚肉、鶏肉の3種類が日本で主に食べられている肉ですが、地域によっては羊や鹿などの肉を食べているところもあります。
羊であれば北海道のジンギスカン、鹿であれば長野の鹿鍋などが有名です。
しかし、新鮮でないと独特の臭みを放つこともあり、その地域に行ったときの郷土料理として良く食べられます。
家庭で食べるには、少し保存や調理が難しいかもしれません。
日本といえばスキヤキ!
アメリカのチャート1位になった「上を向いて歩こう」の洋訳はなぜか「スキヤキ」という話はあまりにも有名です。
スキヤキと呼ぶようになったのには様々な説がありますが、日本=スキヤキというイメージがあったからでしょう。
肉は健康にいい!?
魚と比較して肉は何かと体に悪いという印象があるかもしれませんが、肉には健康な身体を作るのに必要なアミノ酸などの成分がたくさん含まれています。
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牛肉 ・・・ たんぱく質、鉄分、アミノ酸
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豚肉 ・・・ ビタミンB群
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鶏肉 ・・・ ビタミンA、コラーゲン
適切な摂取量を守れば、カロリーオーバーになることもないため、健康的な生活のサポートをしてくれます。
洋食の味付けは濃い味付けなどになりがちですが、和食として肉を食べることで栄養バランスやカロリーを考えた食事ができるはずです。